市立病院は、これまで、江別市はもとより近隣市町村を診療圏として住民が安心できる医療を確保するとともに、地域内で不足する医療や他の医療機関では対応が困難な政策的医療、さらには高度・専門的な医療を提供することを役割として運営されてきました。
しかしながら、少子高齢化の本格的進展や医療制度改革、三位一体改革による市財政の逼迫など、市立病院を取り巻く経営環境は大きく変化してきています。
「江別市立病院あり方検討委員会」は、平成18年11月27日、市長より、地域医療確保の方策、その中での市立病院の役割、市立病院の経営改善とあり方について諮問を受け、計5回にわたり議論を重ね、答申する運びとなりました。
平成19年2月8日、江別市立病院あり方検討委員会(加藤紘之委員長)から小川公人市長に答申書が渡されました。 平成18年11月27日に市長から、当院の経営改善など今後のあり方について諮問していたもので、委員会は5回開催され、調査・審議が行われてきました。 |
回数 | 開催日 | 主な調査・審議事項等 | 会議録 | 提出資料 |
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第1回 | 平成18年11月27日(月) | 経営状況等について | ダウンロード | ダウンロード |
第2回 | 平成18年12月20日(水) | 地域医療における役割について | ダウンロード | ダウンロード |
第3回 | 平成19年1月15日(月) | 診療科の状況について | ダウンロード | ダウンロード |
第4回 | 平成19年1月24日(水) | 診療科の前年度比較、経営形態及び答申書について | ダウンロード | ダウンロード |
第5回 | 平成19年2月8日(木) | 答申書について | ダウンロード |
はじめに
本委員会は、平成18年11月27日、市長より、地域医療確保の方策、その中での市立病院の役割、市立病院の経営改善とあり方について諮問を受け、計5回にわたり議論を重ね、ここに答申する運びとなった。 市立病院は、これまで、江別市はもとより近隣市町村を診療圏として住民が安心できる医療を確保するとともに、地域内で不足する医療や他の医療機関では対応が困難な政策的医療、さらには高度・専門的な医療を提供することを役割として運営されてきた。
しかしながら、少子高齢化の本格的進展や医療制度改革、三位一体改革による市財政の逼迫など、市立病院を取り巻く経営環境は大きく変化してきている。また、ここ数年、医師の開業指向や新臨床研修制度の影響などから、従前のように大学医局に頼るだけでは、医師の確保が困難となってきた。 加えて、市立病院に併設されていた夜間急病診療所からの2次救急患者への対応、勤務医のリスクの増大や疲弊、さらには患者の意識の変化などの要因が重なって、平成18年3月末には12人を数えた内科系常勤医師が10月には不在となる事態となった。
こうした状況を踏まえ、市長からの諮問を受け、今後、市立病院が担って行くべき役割や他の医療機関との連携、さらには経営改善の方向性について、論点を絞って検討を重ねた結果、江別市立病院はあくまでも地域におけるセンター病院としての役割・機能を担うべきであるとの結論に達したので、ここに答申するものである。
職名 | 氏名 | 現職名 |
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委員長 | 加藤 紘之 | KKR札幌医療センター斗南病院病院長 北海道医療対策協議会自治体病院等広域化検討分科会座長 |
副委員長 | 星野 克紀 | 社団法人北海道総合研究調査会調査部長 |
委員 | 池永 和親 | 江別医師会会長 |
委員 | 辻 冨美子 | 江別消費者協会会長 |
委員 | 山口 亮 | 石狩保健福祉事務所保健福祉部長 江別保健所所長 |
委員 | 梶井 直文 | 江別市立病院院長 |