| 当院は北海道の指定を受け令和4年4月から認知症疾患医療センターを開設いたしました。認知機能障害をもつ方とご家族が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、適切な医療・介護・生活支援等のサポートを受けることができる体制を整えていきます。 | ![]() |
わが国は、諸外国に先駆けて超高齢社会を迎えており、『人生100年時代』が現実となりつつあります。高齢化の進行により加齢に伴う心身の衰えから様々な疾患や障害を抱えることとなりますが、加齢に伴う脳の衰えである認知症もその一つです。現在、認知症を抱える患者様の数は増加の一途にあり、これはご本人及び家族や地域社会に大きな負担を強いており、この傾向は今後一層強まるものと思われます。
当院では、地域における認知症医療の充実を図ることを目指して、令和4年4月に認知症疾患医療センターを立ち上げました。具体的な活動としては、もの忘れ外来の充実、看護専門外来での患者様及びご家族からの相談対応、当院の入院患者様の認知症ケア、地域の認知症事業との連携・協働などとなっております。
このような活動を通して、認知症を抱える患者様とご家族の皆様が安心して地域で暮らせるよう少しでもお手伝いができればと願っている次第です。今後、当センターの取り組みにご理解・ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
センター長 松山 清治
認知症疾患医療センターの主な活動内容等は下記1~9のとおりです。
もの忘れ外来では、認知症の鑑別診断や薬剤の選択・調整を行います。薬剤調整が終了しましたら、かかりつけ医に情報提供を行い、治療を継続していただきます。
- もの忘れ外来は毎週金曜日(平日)に診療しています。必ず休診情報をご確認ください。
- 令和8年10月から予約制となります。受診をご希望される方は、精神科外来へご連絡ください。
※予約受付時間は、平日15:00~16:30です。 - おおよその費用:後期高齢者(1割負担)2万5千円程度、国保・健保(3割負担)6万5千円程度
- お薬手帳のある方はご持参をお願いいたします。
<紹介状のご持参をお願いします>
かかりつけ医のある方は、紹介状(診療情報提供書)のご持参をお願いします。
なお、検査枠に限りがあるため、患者様が多い場合は検査日程が遅くなることがあります。
お急ぎの場合や外来通院が難しい場合は、精神科病棟へ1週間程度(月曜日から金曜日または火曜日から金曜日など)入院していただき、検査を早めに受けることができます。この場合、検査結果の説明や薬剤選択は、検査終了後から1週間程度で行います。
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令和4年5月の道路交通法改正により、都道府県公安委員会が認知症のおそれのある人に、診断書の提出命令を行えるようになりました。これに伴い、当センターでも運転免許更新のための認知症診断を実施しています。
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MCI外来はアルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)と軽度のアルツハイマー型認知症に対する新しい治療薬による治療を希望される方を対象とした外来となります。
受診予約の前に、チェックリストで条件を満たしているかどうかの確認をお願いします。
- 診療日時
(初診)第1、3火曜日 14時~、15時~
(再診)第2、4、5火曜日 14時~、15時~
- 担当医師 松山清治
- 予約方法 チェックリストで条件を満たしているか確認の上、14:00~15:00の間に精神科外来にご連絡ください。
※予約は2か月先までとします。
例:9月1日から10月、11月の予約が可能となります。 - チェックリストはこちら

- アルツハイマー病による軽度認知障 害(MCI)と軽度のアルツハイマー型認知症に対する新しい治療薬であるレカネマブ(レケンビ® 2023年12月発売)/ドナネマブ(ケサンラ® 2024年11月発売)が使用できるようになりました。
これらの新薬はアルツハイマー病の原因と考えられているアミロイドβという物質を減らすことができ、その結果アルツハイマー病の進行の抑制が期待できます。(ただし、アルツハイマー病の進行を完全に停止したり、治癒させたりする薬ではないことをご理解ください。)
レカネマブもしくはドナネマブを投与する前には、多くの検査を受ける必要があり、検査結果によっては投与を受けられない場合があります。
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<1回目(診察・検査)>
二つの認知機能検査を行います。日常生活についても質問があるため、日常生活の状況を知る家族の同伴が必須となります。
これらの検査の結果、認知機能低下が軽度であることが確認できると次の検査を受けていただきます。<2回目(検査)>
頭部MRI、脳血流SPECT及び認知機能検査を行います。<3回目(診察)>
頭部MRI等の検査の結果、新しい治療薬の投与に問題となる異常がなければ、アミロイドβの蓄積の有無を調べるPET検査を受けていただくため、札幌の医療機関を紹介いたします。(江別市内にPET検査ができる医療機関はありません。)<4回目(検査)>
札幌の医療機関でPET検査を行います。 -
<5回目(受診)>
PET検査の結果、アミロイドβ蓄積が基準以上でアミロイドβ陽性が確認でき、問題がなければ、説明・内容を充分にご理解ご納得いただいて、投与開始のため入院の手続きとなります。
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<レカネマブ>
2週間に1回の点滴投与(1回あたり1時間程度)で、原則18か月間投与となりますが、18か月以降も状況に応じて継続投与が可能です。<ドナネマブ>
4週間に1回の点滴投与(1回あたり30分~1時間程度)で、原則18か月間の投与となりますが、アミロイドβの除去が確認された場合(投与12か月後にPET検査で確認します。)、12か月間で投与を完了することができます。いずれの治療薬であっても、投与にあたっては、安全性の確認のため、初回は1泊2日入院、2回目以降は日帰り入院となります。入院する病棟は南1病棟(精神科)です。
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また、投与後は定期的に認知機能検査や頭部MRI検査を行います。認知機能検査や頭部MRI検査の結果や副反応等の程度によって、治療薬の投与の中断もしくは中止になる可能性があります。
- レカネマブのひと月あたりの入院費・薬代は約40万円です。定期的な診察・処置・検査(副作用を確認するためのMRIなど)の費用は約3万円となり、合計すると毎月、約43万円かかる計算です。ただし、体重により薬代は変わり、患者様によっては検査の内容や回数も変わりますので、この金額は大まかな概算であることにご注意ください。この数値をもとにすると、毎月支払う医療費は、3割負担の方で約10万円、2割負担の方で約7万円、1割負担の方で約3万5千円になります。
※毎月の投与のタイミング(入院のタイミング)によっても費用は変わります。
※高額療養費制度適用となる場合もあります。
ドナネマブについても、レカネマブと投与スケジュールや投与量に差異があるため一概には言えませんが、ほぼ同等とされています。
令和7年4月から札幌医科大学附属病院と提携し、アルツハイマー病・抗アミロイドβ抗体薬のフォローアップ機関(継続投与実施施設)となりました。当院で、札幌医科大学附属病院において初回投与から6か月目までの投与を受けた方を対象としてフォローアップ(継続投与)を行っています。
※初回投与を当院にて希望される場合は「3.MCI外来」をご参照ください。
専門的な知識・技術をもつ看護師が、認知機能障害をもつ方やご家族・介護者等から生活の中での困りごとを伺い、必要とされる情報を提供したり、快適に生活ができるための助言・支援を行います。
- 予約制で毎週水曜日に実施しています。実施時間は ①10:00~11:00 ②11:00~12:00です。
- 予約方法:認知症疾患医療センター(1階 患者支援センター内)へ来院 または 電話(011-382-5151)での予約をお願いします。※お電話の際には電話交換手へ「認知症看護相談外来の件」とお伝えください。
- 費用はかかりません。
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作業療法とは、医師の指示の下に行われるリハビリテーションの1つです。 精神科作業療法では、このような活動を通して患者様へのリハビリテーションだけでなく、主治医や看護師と連携し、患者様とご家族が安心して地域生活ができるよう支援します。 |
認知症の方の作品 |
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担当の精神科作業療法士が、患者様お一人お一人の状態にあわせて支援します |
当院に認知症の方が入院した場合は、精神科リエゾン・認知症ケア合同チームによる院内ラウンドを行い、安心して入院生活が送れるよう、病棟看護師と共にケアを行っていきます。
認知症の方を地域で支えるため、近隣の認知症疾患医療センターである江別すずらん病院などの医療機関に加え、地域包括支援センター、市役所、訪問看護ステーション、ケアマネージャーなど多職種の方たちと連携していきます。事例検討会や研修会などを定期的に開催し、「地域と顔の見える関係」の構築を目指して活動いたします。
認知症に関するさまざまな情報を発信することに努めていきます。また、市民や認知症の方を対象とした認知症関連セミナーなどを企画していきます。
センター長/精神科医師:松山 清治
もの忘れ外来診療医師:柏木 智則
室長/副看護部長/老人看護専門看護師:山下 いずみ
主幹:岩塚 久恵
副看護師長/認知症看護認定看護師:熊倉 季穂
精神科作業療法士:宮嶋 涼
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令和5年9月 江別すずらん病院との共催企画で、江別・石狩地域認知症連携協議会研修「認知症の人が安心して過ごせる地域づくり」を開催しました(オンラインと当院講義室でのハイブリッド開催)。医師、看護師、保健師、臨床検査技師、臨床心理士、作業療法士、介護支援専門員、事務職など計79名が参加しました。 |
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令和6年2月 江別すずらん病院との共催企画で、第14回江別・石狩地域認知症連携協議会を開催しました。コロナ禍で書面開催が続いており、5年ぶりの対面開催となりました。江別市・石狩市・当別町の地域包括支援センター、認知症支援推進員、保健所、市役所などの職員が参加し、江別すずらん病院と江別市立病院の認知症疾患医療センターの実績を共有しました。 |
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令和6年12月 江別すずらん病院と共催で、江別・石狩地域認知症連携協議会を開催しました。 |
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令和7年6月 「江別認知症地域連携講演会」を開催しました(当院講義室とオンラインでのハイブリッド開催)。センター長の松山医師ともの忘れ外来診療医師の柏木医師が、「認知症の治療」「地域連携」についての講演会を行いました。現地41名、オンライン55名、計96名の医療・介護・福祉従事者が参加しました。 |
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令和7年6月 江別市立病院 開院記念日事業において、市民の皆様を対象とした「健康セミナー」「相談コーナー」を実施しました。 認知症の専門知識をもつ看護師から「健康寿命を延ばそう!」「認知症予防」のセミナーを行い、セミナー後は、市民の皆様から認知症に関する相談を伺ったり、認知症の簡単テストを行いました。 |











