当院の産婦人科外来では、令和6年7月22日から妊婦さんへのRSウイルスワクチン(アブリスボ)の接種を開始しました。
当院へ妊婦健診で通院されている妊婦さんのほか、他院へ通院中の妊婦さんも、かかりつけ産科医の許可があれば当院で接種していただくことができます。
妊娠28週から36週の妊婦さん
32,395円(税込)
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。症状は、発熱、鼻汁などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。RSウイルスの初回感染時には、より重症化しやすいといわれています。特に生後6ヶ月以内にRSウイルスに感染した場合には、細気管支炎、肺炎など重症化する場合があります。また、合併症として無呼吸、急性脳症などがあり、後遺症として反復性喘鳴(気管支喘息)があります。
アブリスボは、RSウイルス感染症を予防するワクチンです。妊婦さんに接種することでお母さんの体内で抗体が作られ、その抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行します。赤ちゃんは生後数か月の間、免疫が十分にありませんが、アブリスボはその期間も含めてRSウイルスから赤ちゃんを守る効果が期待されます。
接種を検討される妊婦さんは、まずは、かかりつけの産科医へご相談ください。
市立病院 産婦人科外来
TEL:011-382-5151 (代表)