当センターの健康診断の主な検査項目と、検査でわかることについて掲載しています。
異常値の場合に疑われる病気についても記載していますが、異常値のすべてが病気とは限りません。
検査結果について不明点などがあれば、健診センターへお問い合わせください。
検査項目 |
検査でわかること、疑われる主な病気 (★はメタボリックシンドロームの診断基準です) |
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身 体 測 定 |
標準体重 | BMIが22の場合の体重で「最も病気になりにくい状態」とされています |
BMI | 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出します。18.5~25未満が普通体重、低いと痩せ、高いと肥満です | |
★ 腹囲 | 内臓脂肪の蓄積度合いを調べます。男性85cm以上、女性90cm以上は腹部肥満です | |
眼 科 系 |
眼圧検査 | 眼圧が高いと、緑内障が疑われます |
眼底検査 |
キースワーグナーなどの分類と、眼底所見と合わせて診断します。緑内障、糖尿病性網膜症などを調べます |
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聴力 |
1000Hzは低い音、4000Hzは高い音を表します。「×」と判定されている場合、難聴などが疑われます |
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★ 血圧 |
当センターでは2回測定した平均値を参考にしています。収縮期140mmHg以上、拡張期90mmHg以上は高血圧です |
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尿 | 蛋白(たんぱく)定性 | 腎臓や尿路が障害されると、尿中にたんぱく質が漏れ出します 【陽性】慢性腎臓病、尿路感染症、発熱・疲労時 など |
潜血 | 尿に混ざる赤血球の有無を調べます 【陽性】尿路結石、膀胱炎、糸球体腎炎 など |
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比重 | 尿に混ざる尿素や窒素などの老廃物を調べます。発汗や水分摂取の量によって変動します | |
pH |
通常は弱酸性ですが、食事内容や病気により傾くことがあります 【低値(酸性)】糖尿病、脱水 など |
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ビリルビン | ビリルビンが排泄される経路となる、肝臓や胆道系の障害を調べます 【陽性】肝硬変、胆道閉塞 など |
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ウロビリノーゲン |
ビリルビンが分解された物質で、この増減で胆道・肝臓の異常がわかります 【陰性】閉塞性黄疸、胆管結石、下痢 など |
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ケトン体 | 尿に混ざるケトン体を調べ、糖代謝が正常に機能しているかを調べます 【陽性】重症糖尿病、嘔吐・下痢、妊娠悪阻、過剰脂肪食 など |
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混濁 | 血球、細胞、細菌などによる混濁を調べます 【陽性】尿路感染症 など |
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色調 | 正常な尿の色調は、淡黄色~黄褐色です。体に異常があると、赤色、乳白色、茶褐色などに変化します | |
尿沈渣(赤血球、白血球、細菌など) | 尿に含まれる成分の種類を調べます。その種類により、病気を診断します | |
便潜血 | 便に含まれる、目に見えない出血を検出します 【陽性】大腸癌、大腸ポリープ、痔 など |
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血 液 一 般 ・ 貧 血 |
RBC(赤血球数) |
酸素や二酸化炭素の運搬を行う細胞です 【低値】貧血 など |
Hb(ヘモグロビン/血色素量) |
赤血球の成分の一部で、酸素を全身へ運搬します 【低値】鉄欠乏性貧血、慢性出血性貧血 など |
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Ht(ヘマトクリット) |
血液中に占める赤血球の容積(割合)を示します 【低値】貧血 など |
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WBC(白血球数) |
ウイルスや細菌から体を守る細胞です。体内に炎症があると増加します 【低値】悪性貧血、骨髄異形成症候群 など |
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PLT(血小板数) |
血を固めて止血する細胞です。低値だと血が止まりにくくなります 【低値】急性白血病、肝硬変 など |
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MPV(平均血小板容積) | 血小板1個あたりの平均的な大きさを示します | |
PDW(血小板分布幅) | 血小板の大きさのばらつき度合いを示します | |
MCV(平均赤血球容積) | 赤血球1個あたりの平均的な大きさを示します | |
MCH(平均赤血球血色素量) | 赤血球1個あたりの平均ヘモグロビン量を示します | |
MCHC(平均赤血球血色素濃度) | 赤血球1個あたりの平均ヘモグロビン濃度を示します | |
RDW-SD(赤血球分布幅・SD法) | 赤血球の大きさのばらつき度合いを示します | |
RDW-CV(赤血球分布幅・CV法) | ||
血液像(白血球分画) | 白血球は、好塩基球、リンパ球、単球、好中球、好酸球などの種類に分かれています。種類別の比率を調べ、病気の診断に役立ちます | |
肝 ・ 胆 の う ・ 膵 機 能 |
AST、ALT | 心臓や肝臓に含まれる酵素で、障害が生じると数値が上昇します 【高値】アルコール性肝炎、脂肪肝、心筋梗塞 など |
ALP | 肝臓、胆道、骨、腸などに含まれる酵素で、障害が生じると上昇します 【高値】閉塞性黄疸、胆管炎、甲状腺機能亢進症、脂肪肝、肝炎 など |
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γ-GTP | 肝臓の解毒作用に関係する酵素です。特に過度の飲酒によるアルコール性肝障害で、数値が上昇します | |
LD | 糖がエネルギーになる時に働く酵素で、運動習慣があると高値になりやすいです 【高値】急性・慢性肝炎、白血病、心筋梗塞、悪性貧血 など |
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T-Bil(総ビリルビン) | 胆汁に排泄される色素ですが、肝機能の異常などで上昇すると黄疸が現れます 【高値】肝炎、閉塞性黄疸、胆石症 など |
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TP(総たんぱく) |
栄養状態や、肝臓の障害の有無を調べる指標となります 【低値】肝硬変、低栄養、ネフローゼ症候群 など |
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ChE(コリンエステラーゼ) |
肝臓で合成される酵素のひとつです 【低値】肝硬変、慢性肝炎、低栄養 など |
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アミラーゼ | 膵臓・唾液腺から分泌される消化酵素です 【高値】急性・慢性膵炎、腎不全、唾液腺の疾患 など |
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脂 質 |
T-Cho(総コレステロール) |
血中のコレステロールの総量です。男性は40歳頃から、女性は更年期頃から上昇しやすいです 【高値】脂質異常症、動脈硬化 など 【低値】甲状腺機能亢進症、肝硬変 など |
★ HDL-Cho(善玉コレステロール) | 溜まったコレステロールを取り除き、動脈硬化を防ぎます 【低値】脂質異常症、動脈硬化 など |
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LDL-Cho(悪玉コレステロール) |
全身にコレステロールを運び、増えすぎると動脈硬化が進行します。 【低値】甲状腺機能亢進症、肝硬変 など |
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non-HDL | 総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを引いて算出します。動脈硬化に関する指標のひとつです | |
★ TG(中性脂肪/トリグリセリド) |
体のエネルギー源となりますが、増えすぎると動脈硬化が進行します。 【低値】低栄養、甲状腺機能亢進症 など |
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糖 代 謝 |
★ HbA1c(ヘモグロビンA1c) |
検査直前の飲食は影響せず、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖濃度を調べます 【低値】溶血性貧血 など |
★ 血糖 |
血中のブドウ糖の量を示します。食事の影響を受けやすく、空腹時に採血します 【低値】甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症 など |
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糖定性 | 高血糖が続くと、腎臓の処理能力の限界を超え、尿中に糖が出て陽性となります 【陽性】糖尿病 など |
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尿 酸 ・ 腎 |
UA(尿酸) |
プリン体が分解された老廃物です。腎機能低下やプリン体過剰摂取で上昇します 【低値】低尿酸血症 など |
BUN(尿素窒素) |
たんぱく質が分解された老廃物質です。腎機能が低下すると上昇します 【低値】低栄養 など |
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CRE(クレアチニン) |
老廃物の一種です。腎機能が低下すると上昇します 【低値】筋ジストロフィー など |
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eGFR(推算糸球ろ過量) | クレアチニンの数値、年齢、性別を元に算出し、腎臓の能力を調べます 【低値】慢性腎臓病 など |
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肝 炎 |
HBs-Ag(B型肝炎ウイルス抗原) | B型肝炎ウイルスへの感染を調べます。陽性でも肝炎に進行するとは限りません。一部の人に、慢性肝炎や肝硬変が認められる事があります |
HCV-Ab(C型肝炎ウイルス抗体) | C型肝炎ウイルスへの感染を調べます。陽性の場合、①現在C型肝炎である、②過去にC型肝炎だった、が考えられます | |
CRP(C反応性蛋白) | 感染症、外傷、リウマチなどの自己免疫疾患などあらゆる炎症の程度を調べます。炎症の程度が強いほど、高値になります | |
RF定量(リウマチ因子) | 慢性関節リウマチ、膠原病、肝疾患、感染症などで陽性になることがあります | |
血清ピロリ抗体、血清ピロリ抗体定量 | ピロリ菌に感染すると体内では抗体が作られるため、ピロリ菌の感染の有無がわかります | |
ペプシノゲン | 萎縮性胃炎の程度を調べます。数値が低いほど萎縮が強く、胃癌になりやすいと言われています | |
PSA | 腫瘍マーカーで、前立腺癌が発生した場合に上昇することが多いです | |
高機能肺ドック | CEA | 腫瘍マーカーで、高値の場合は甲状腺・肺・胃・大腸・膵臓・胆道・乳がんが疑われます |
KL-6 | 高値の場合、間質性肺炎が疑われます | |
SP-D | 高値の場合、特発性間質性肺炎、肺胞蛋白症、膠原病合併間質性肺炎などが疑われます |